ようこそ,こな椿ワールドにおいで下さいました。おいでいただいた皆さまの多くは,傍若無人なスラリーの振る舞いに手を焼いておられる方々ではないでしょうか。
微粒子が液体中に分散・懸濁したスラリーは,無機材料はじめ実に多くの産業分野で取り扱われ,いずれの産業分野においても,スラリーの良し悪しが最終製品の性能や信頼性だけでなく生産性にも決定的な影響を及ぼしています。
にもかかわらず,スラリーの取扱に関する技術は体系化されておらず,適当な参考書もないため,ただただ試行錯誤でスラリー条件や操作条件の最適化がなされているようです。
主宰は名古屋大学で,文字通り泥に足を取られながらも18年間スラリーと格闘してきました。スラリーを意のままに従わせるまでには至っておりませんが,少しは言うことを聞いてもらえる術は身につけたと自負しております。
また主宰は,入門書である「粒子・粉体工学」の執筆や,これまでの研究成果を体系づけた「粉体工学叢書 全8巻」の編集委員長を務めるなど,粉体工学全般にわたって研鑽を積んでおります。
主宰が身につけてきたこれまでの蓄積をご活用いただけましたら,大変にありがたく思いますので,皆さまからのご用命をお待ちしております。